日曜日の午後11時半。

入院中のVIP患者のインフォームド・コンセントを医師から聞きたいとナース・ステーションに側近が訪れる。

「病院なら夜でもちゃんと対応するのが当然」とばかりに要求を押し付けてくる。
それに対し看護師が放った一言で黙らせる。

「ここは病院です。
具合が悪い人が来る場所です。

具合が悪い人が来れば、先生たちもすぐに飛び出して来てくれますが、そうでない人のためにまで時間をつくる余裕はありません。

それとも病院という場所では、自動販売機のようにお金を入れてボタンを押せば、医者が転がり出てくるとでも思っているんですか?」

夏川草介さんの『勿忘草の咲く町で』
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やっぱり好きになってしまいます、登場するキャラを。
賛否両論あるでしょうが私は昔から高齢者医療は死神の考え方に同意。

治療が必要な患者には手を尽くし、寿命だと判断した患者を苦痛なく看取る

やみくもにチューブや胃ろうで延命する時代ではなくなった。
そのためには生前から主治医や家族に「死に方」を伝えておかないと。