これは実に痛快!
有川浩さんの『県庁おもてなし課』
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民間感覚(客目線)をお持ちの方なら誰しも感じる官公庁のスピードの遅さ。
そこをズバズバ書いてくれています。

役所勤めの方には耳の痛い話でしょうが、これが現状。
でもね、客目線になれば全て簡単に変わるんですよ。

本書でもある観光特使が「おもてなし課」の企画を進ませるために助言をします。
課に一人、外部の人間をスタッフとして入れろ。
まず公務員じゃないのが絶対条件。
そんでフットワークが軽くて、学歴なくてもいいから気が利く奴。
むしろ変に学歴のプライドとかない奴のほうがいい。
そしてできれば若い女。

基本的に女は旅行が好きで、しかもロケーションにこだわる。
財布の紐も固い。
だから女性のテストユーザーが頷いたらその企画は勝ったも同然。

どのメーカーも商品開発をする際は使用するターゲット層に意見を伺います。
お菓子の開発なんかは現役女子高校生が参加するでしょ。

公式ガイドブックを作成するときも同じ観光特使が助言。
「『便利』で都会と張り合っても仕方ないじゃん。
それに『不便』を欠点だと思っているところが悲しいよな。
旅情ってイコール『不便』だぜ。

イナカに来る観光客は至れり尽くせりの都会的な観光を期待しているわけじゃない、適度な『不便』を楽しみに来てるんだ」

ぜひ本書を来年度の新入職員の教科書に。ただ、若い人だけの気持ちが変わっても縦割り行政は変わらないので部課長級も必読で(笑)。

実際に存在する「高知県観光振興部おもてなし課」と作者との対談が巻末にあるので、こちらから読んでも面白そうです。

活字が苦手な方は映画化もされているようなので、そちらをどうぞ。

既に読了されていて更に昔の私を知る方はもうお分かりでしょうが、私は完全に清遠(きよとお)タイプです。

組織の中ではどうしても浮いちゃいます。
安定した道を捨てて自営業なんてね。


舞台の高知県ですが、私はここを訪れたことで人生が変わったと言っても過言ではありません。

徒歩で約10日間滞在して素晴らしい出会いがありましたから。
その後もバイクをフェリーに載せて訪れています。ご縁のある県ですね。

四国旅行を計画されている方には私が宣伝部長となってお話ししています。
何も報酬はないですが(笑)。楽しい旅行になれば何よりです。