いつものように私のベッドの上で寝て、朝が来ると体中を踏んで強引に眠りから現実世界に引き戻すめる。めるは飼い猫である。

そしていつものように寝室と併設しているベランダの窓を開けるように催促する。
ベランダから1階の屋根の上で朝日の日光浴をするのが日課。
で、だいたい人間の朝食タイムに合わせて家に入って自分も食を事する。

そのいつもの朝の流れが突如として止まった。
7月1日の朝からめるが失踪。スズメバチの呪いか?
それとも前夜の雨で誤って屋根から滑り落ちてしまったのか?

メスで避妊手術済みで完全室内飼いなので遠くまで行くとは考えにくい。
行動範囲を200m以内に推測して捜索開始。
すぐ見つかるかと思いきや、ずっと降り続く雨のせいか姿を見せない。

人間も猫も数日食べなくても生きられるので、それは気にしていなかった。
ただ、交通事故に遭って怪我していると厳しい。

昨日も見つからず施術中もふと思い出してしまうことがあったが、感情をコントロールして集中力を欠かさないでいた。

ペットを飼ったことがある方は皆さん感じたことがあると思う。
離れていても何となく生命力が途切れる瞬間を。
めるは横堀家にとって4代目だが、生存している3代目を除きいずれもそうだった。

どこかで生きている確信はあったが隠れている場所までは想像できない。
そこで昨夜に今日締切の保育園から依頼されていた七夕の短冊に願いを書く。
「めるが早く見つかりますように」

あまり気にしないよう眠りについたものの夢にめるが出てきた。
雨でずぶ濡れになりながらトボトボ歩いている姿が。
夢だといっても都合よく猫と会話はできず間接的にカメラのレンズ越しに見ているだけ。

そのレンズに向かってめるが鳴いた。
正確には音声も聞こえない夢なので口の開きから鳴いたような感じ。
そこでパッと目覚める。枕元の時計は5時32分。
いつも寝起きの悪い私だが今朝は交感神経が優位で記憶力もある。

1階に下りて何気なく縁側の窓から外を覗く。
するとヒョコっと窓越しに顔を出すめるが!
抱っこすると自慢の毛が雨でグチャグチャ。

すぐにでも洗いたかったが、まずは腹ごしらえ。
すごい勢いでカリカリにがっつくめる。
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どこも怪我しておらずホッと一安心した瞬間。

七夕の短冊の効果すげぇよ。
モノより出会いの願い事に効果的かもね。